ヨガについて

ヨガ、そしてアイアンガーヨガとは・・・

 ヨガとは、インドで生まれた偉大な哲学であり、修行法であり宗教ではありません。
ヨガでは、アサナを通じて自分の身体を知り、正しく伸ばして鍛えて行くことで自分の身体や心をコントロールする力が身についてきます。即ち、硬さをほぐし、歪みを正してゆきながら、呼吸法を通じて感覚が鋭くなりながらも、心が和らぎ、‘自分を信頼する‘という人生の中で、最も大切な心の状態が生まれ、真の自己に出会うことへとつながってゆきます。
ヨガは自分自身に出会い、自分自身を磨き自分自身を教育する「自己教育」とも言えます。

 アイアンガーヨガとは、インド人の聖人パタンジャリの伝えるアシュタンガーヨガであります。アシュタンガーヨガとは、ヤマ(Yama)、ニヤマ(Niyama)、アサナ(Asana)、プラーナヤマ(Pranayama)、プラティヤハーラ(Pratyahara)、ダーラナ(Dharana)、ディヤーナ(Dhyana)サマーディ(Samadhi)の8つの段階に分かれているヨガのことです。
 インド人のShri.B.K.Sアイアンガー師が、古来のインドで用いられていたヨガの修行の道具(自然物…木・岩・森・山・川・など)や、アサナを科学的に分析し、解剖学、心理学に基きながら、いかなる年齢の、いかなる状態の人にも、より効果的に無理なく、ヨガアサナができる方法を考案しました。これをアイアンガー方式のヨガ(アイアンガーヨガ)と呼ばれています。

 現在、アイアンガーヨガは欧米やアジア、数十カ国に広まり、イギリス、スペイン、アメリカでは学校教育にも取り入れられています。イスラエルでは、刑務所の中の囚人の社会復帰のための生涯教育のひとつとして役立てられています。また、オーストラリアでは、フットボールの選手達がより柔軟で強い肉体を作るためにトレーニングの一つに取り入れられています。
一方、日本の現状は、ヨガというと瞑想、宗教、超能力といったとらえ方や、現在のヨガブームに乗り、フィットネス、フィジカル面が強調されたアクロバティックなヨガがマスコミ等に取り上げられているのが実情です。ヨガの本当の意味や素晴らしさがまだまだ知られていません。
アイアンガーヨガについては、更に知られていないのが現実です。
日本でも、我が師 Yogachariya Shri.B.K.S.アイアンガー師の伝えてくださるアイアンガー方式のヨガの素晴らしさを伝導してゆける場として、また、いつでも、誰でも、ヨガを真剣に学びたい人々のための学びの場として、このヨガセンターは開設されています。